9.水毒症と血栓症

 日本人の死因の上位が心筋梗塞脳梗塞という血栓症であるために「厚生労働省 平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況 第7表 死亡数・死亡率(人口10万対)より引用https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/dl/h7.pdf」ここ10年来(本書発行年は2008年)「血液をサラサラにするために、水をこまめに摂るように」「毎日2リットルや3リットル以上の水を飲むように」などという指導がなされている。

 前提として、「水分の摂りすぎ→循環血液量の増加→高血圧→脳出血」というメカニズムがある。

 漢方的な観点に立てば、水分を無理して摂りすぎることが、かえって血栓の原因になるという考え方もできる。なぜなら、体温が36.5℃前後もある温かい体内で、血栓や結石という「固まり」ができるのは、「冷え」が関係していると考えられるからだ。

 水を冷やすと氷になるし、食べ物を冷凍庫に入れれば硬くなるように、宇宙のあらゆる物体は冷やすと硬くなる。

 つまり、余分な水分を摂る→体が冷える→血栓や結石などの「固まり」が作られる心配がある。

 従って、水分を摂る際は、紅茶や生姜紅茶ハーブティー、コブ茶などの身体を温め、それに加えて利尿作用を促すものにするべきなのである。

 なぜ生姜かといえば、生姜の辛味成分であるジンゲロール、ジンゲロンには、身体を温める他にも血栓を溶かす作用や降圧作用、強心作用があるからである。