2.はじめは偶然みつかった抗がん剤

 がんの治療に抗がん剤が一般的な選択肢として採用されるようになったのは、たかだか半世紀ほど前からです。局所療法である手術や放射線療法に比べると、全身療法である化学療法の歴史は長くありません。比較的短い歴史とは言え、今日、抗癌剤の展開は多彩です。現在日本では、経口薬と注射薬を含めて100種類以上にのぼる抗がん剤が、がん治療に使用を認められ、使われています。 

 それらの薬は、どのような仕組みでがんを攻撃するかによって、従来型の化学療法剤である「細胞障害性抗がん剤」と、「分子標的治療薬」に代表される、がんに特異的な標的に効率よく作用する抗がん剤と、大きく二つに分けて考えることができます。

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